今週から年末まで、学会のシーズンが始まります。
コロナ禍では、よく研究が進みました。これは出張による実験の中断がなかったからでしょう。オンライン学会があったとしても、学会の5分前まで実験していることができました。対面式の学会では実験が停止しますが、ネットワーク作りが進むことは間違いないでしょう。このバランスをどうとるのがいいのか、考えてみたいです。
まず始まりは、大阪での小型魚類研究会です。ここ数年、対面の交流の機会が少なかった学生さんとの対話も大切にしたいと思います。
今週から年末まで、学会のシーズンが始まります。
コロナ禍では、よく研究が進みました。これは出張による実験の中断がなかったからでしょう。オンライン学会があったとしても、学会の5分前まで実験していることができました。対面式の学会では実験が停止しますが、ネットワーク作りが進むことは間違いないでしょう。このバランスをどうとるのがいいのか、考えてみたいです。
まず始まりは、大阪での小型魚類研究会です。ここ数年、対面の交流の機会が少なかった学生さんとの対話も大切にしたいと思います。
フロントランナー直伝 相分離解析プロトコール (加藤昌人,白木賢太郎,中川真一/編)が出版されました。
「オプトジェネティクスによる相転移の操作」の章を担当しました。TDP-43を例につかって、光操作で天然変性タンパク質を相分離させる手法の基本(の基本)を書きました。
今週は、なんと編者の加藤先生にハイドロゲルを実際に見せていただく、という幸運にも恵まれました。ハイドロゲルは、7年前にアメリカの学会で初めて聞いて、とても驚き感動したのを覚えています。実際に見てみると、いろんなアイデアがわいてきますね。
ALSで障害を受ける神経細胞「運動ニューロン」の中で、どのようにエネルギーのやり繰りがなされているか?という疑問から出発した研究提案が、科研費・挑戦的研究(萌芽) に採択されました。研究課題名は、「神経変性の緩和法としての解糖系の機能開拓」です。
挑戦的研究は、「これまでの学術の体系や方向を大きく変革・転換させることを志向し、飛躍的に発展する潜在性を有する研究」ということですので、新しい考え方を提案する研究にしたいです。
細胞内のエネルギー代謝機構に取り組むのは、大学院の入試以来です。
今年に入って、日本からも海外の学会へ参加する先生方が増えています。コロナ前は当たり前でしたが、年に何回かは海外の学会に参加するような研究生活に戻っていくのかもしれません。長距離の移動後もコンディションを保つにはやはり体力です。秋口の海外出張に備えて、ジョギングで体力づくり再開です。
ご寄付のお願い (令和4年4月7日)
私たちのALSの研究は、ALSで失われる神経細胞(運動ニューロン)を理解することを目指して、2008年に出発しました。この間、現在に至るまで、本邦では研究分野を問わず、非常に厳しい研究環境が続いてきました。しかし、「ALSの現状を変えたい」という私たちの情熱を、陰に陽に見守り、励ましてくださる支援者の皆さまや、先生方の暖かいご支援に支えられ、幸運にも研究場所と研究費を継続的に得ることができました。そのおかげで、現在のALSの研究へと着実に発展してきました。
今後も、ALSの克服に必要な重要問題を解決するための研究を継続します。そのための研究費のご寄付を、個人や企業の皆様方から広く募ります。いただいた寄付金は、国立遺伝学研究所の規定に基づいて、効果的に研究に役立たせていただきます。寄付に関するお問い合わせは、浅川和秀(kasakawa[a]nig.ac.jp)まで、お願いいたします([a]をアットマークに変えてください)。
これまでに私たちが開発してきた世界にも例を見ない、独自の運動ニューロンの研究技術は、以下の2つのALSの重要問題の解明に大きく貢献する可能性があります。これらの研究を加速させるための支援を必要としています。
研究に関するお問い合わせは、浅川和秀(kasakawa[a]nig.ac.jp)まで、お願いいたします([a]をアットマークに変えてください)。
これまでのALS研究を支えていただいた研究費
AMED-PRIME、科研費補助金、上原記念生命科学財団 研究助成金、第四回せりか基金賞 研究助成金、ブレインサイエンス振興財団 研究助成、光科学技術振興財団 研究助成、「小出良夫基金」研究奨励金、加藤記念難病研究助成基金 研究助成、第一回せりか基金賞 研究助成金、「生命の彩」ALS研究助成基金 助成金、武田科学振興財団 医学系研究奨励、第一三共生命科学研究振興財団 研究助成
主要な研究成果
国立遺伝学研究所、特命准教授を拝命いたしました。引き続き、ALSの研究に取り組みます。
ご指導を、よろしくお願いいたします。