Wish you a happy new year!
本年もよろしくお願いいたします。

Wish you a happy new year!
本年もよろしくお願いいたします。
2022年は、4月から再び遺伝研で研究をすることになりました。
3年間の東京医科大での勤務では、医学系の先生方にご指導していただく機会を数多く与えていただきました。コロナの時期と重なってしまいましたが、この経験は大きな財産となりました。研究を支えてくださった先生方や、大学の職員の皆様に感謝してもしきれません。
これまでのALS研究を継続する傍ら、思いもよらず、細胞核に焦点をおいたALS研究の方向性も出始めました。ふるさとに帰るような感じもしますが、来年はALSの観点から染色体の研究も進めたいと思います。
ここ数年は、研究の一年先はどうなっているか全くわからないので、どこに連れて行ってもらえるのか、研究の展開にワクワクしています。アントニオ猪木さんの詩で締めくくって、新しい年を迎えたいと思います。
この道をいけば どうなるものか
危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
踏み出せば その一足が道となり その一足が道となる
迷わず行けよ 行けば分かるさ
先週の金曜日に、都内で開催された第6回せりか基金賞の授賞式に参加しました。6名の先生方、ご受賞おめでとうございます!
研究テーマは、どれも新しい切り口の研究で、内容を詳しく教えて欲しかったですが、それはまた今後の楽しみに。革新的な研究を支援するというせりか基金のポリシーを強く感じました。TDP-43の長谷川先生も、ご講演くださいました。
3年ぶりの対面開催で、より強く感動しました。初心に帰ることができました。
札幌で開催された第10回オートファジー国際シンポジウムに参加しました。
ALSで障害を受けやすい神経細胞とオートファジーの活性に何らかの相関関係があるのではないか、という発見についてポスター発表を行いました。オートファジーは、自分にとっては新しい分野ですが、専門家の先生方からアドバイスを沢山いただくことができました。
オートファジーの分野は日本で大きく発展しましたが、10回を数えるこのシンポジウムはまさにその歴史であるとうことを知ることができました。
論文執筆への大きなヒントを得ました。
ゼブラフィッシュをモデルにつかったヒト疾患研究を行っている研究者が成果を発表する、ZDM15@Sheffieldに招待していただき、講演しました。タイトルは「Energy homeostasis and neuronal vulnerability in ALS」です。大切なフィードバックを沢山いただきました。会場のSheffield City Hallのステージは歴史を感じました。BeatlesやQueenも立ったことがあるそうで、密かに興奮しました。市街には、マスクをしている人はほとんど見当たらず、ほとんどコロナ前に戻っている様子です。3年ぶりの海外学会でしたが、刺激的でした。
来年は、米国DurhamでZDM16です。
第28回小型魚類研究会@国立循環器病センター(吹田)に参加しました。ALSでは、運動ニューロンと呼ばれる神経細胞が障害を受けますが、運動ニューロンの種類によって、障害を受けやすかったり、そうでなかったりすることが知られています。このメカニズムについて考察しました。
発表後に「次の研究テーマはALSにしたいんです」という若者に出会うことができ、「頼むから、絶対にそうしてください」と強めにお願いしました。発表した甲斐がありました。